ミニ栄養学講座・03 サッカーと野球の消費エネルギー サッカー選手は1試合でFW(フォワード)が12〜13km、BK(バックス)でも11km前後走りまわり、消費するエネルギーは1,000キロカロリーを余裕でこえてしまう。つまり、体内に貯蔵している糖質エネルギーだけでは足りず、試合途中にエネルギーの補給をしなくてはならない。サッカーは野球とくらべると、やはりハード! |
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ところで、タンパク質は食べて約1時間で胃から吸収され、血液中の赤血球にのって、全身に運ばれ、筋肉に達します。以前は運動後2時間で筋肉再生工場が稼動するので、筋肉の原料であるタンパク質を運動後1時間以内に補給すれば、筋肉再生にまにあうといわれました。しかし、NFL(米国ナショナルフットボールリーグ)が練習後のタンパク質摂取は少しでもはやいほうが効果が大きいと報告してから、プロ選手は20グラムのプロテインを牛乳300ccに溶かし、飲むようになりました。
また、柏レイソルはビタミン豊富なフレッシュフルーツジュースにハチミツを入れてプロテインと同時に飲み、疲労回復を図っています(もちろん、スポーツドリンクをフレッシュフルーツジュースの代わりとすることも可能です)。
筋肉は再生工場が動き出すまでタンパク質を待っていますが、もし、運動後に必要なタンパク質を摂らないと、待ちきれずに筋肉は目の前を流れている赤血球のタンパク質を食べてしまいます(血液タンパクの異化作用)。そのために、せっかく鉄分やカルシウムを蓄えた赤血球もあっという間に貧血になり、パフォーマンスや集中力の低下、さらにケガの発生にもつながってしまいます。もし飲むなら、牛乳は低脂肪のほうが、高タンパクでカルシウム・鉄を多く含み、体重のコントロールもしやすく、値段も安い利点があります。 |