|
私の“?”な反応にちょっと困ってしまう畑先生。
“そうだね、YOUちゃんは野球は好きかな?”
“はい! サッカーと同じくらい大好きです!”
“じつは、日本女子体育大学のスポーツマネジメント研究室では、毎年、野球のスタジアムで調査をしているんだよ”
“そ、それってどんな調査なんですか?”
“1試合で、500から600人を対象に、お客さんがすわっているシートごとにアンケート調査をおこなうんだ”
“それでなにがわかるんですか?”
“たとえば、いまはアメリカのメジャーリーグで活躍しているイチロー選手が、まだ日本のオリックスでプレーしていたとき調査では、こういう結果が出たんだ”
調査結果のデータを見せてくれる畑先生。
|
“優勝がかかっていてイチロー選手が出場していた試合と、消化試合でイチロー選手が出場していなかった試合をくらべると、1時間以上かけて見にくる人は、あきらかにイチロー選手が出場していた試合のほうが、人数もその割合もアップするんだよ”
“さ、さすがイチローですね!”
“この調査結果から、注目されている試合では、遠くからくるお客さんの割合が増えるってことがわかる。つまり、インパクトのある試合では、ふだんの試合より観客の数も多くなるし、スタジアムの雰囲気もいい感じになって、試合それ自体が商品価値が高いということになるんだ! 私も、その試合は調査そっちのけで集中しちゃったぐらいだからね” |
スポーツインサイド情報07 |
|
 |
|
松坂選手の試合の商品価値 |
|
 |
|
|
西武ライオンズの松坂選手が登板する日は、ふだんの試合よりも10%以上女性の割合が増える。つまり、松坂選手の試合は、イチロー選手の出場する試合と同じぐらい、インパクトがあって、商品価値が高いということが考えられる。 |
|
|
|