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■レフェリーへの道
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提供:日刊スポーツ新聞社
“どうやったらそのSRや、ワールドカップのレフェリーになれるんですか?”
“そんなに簡単にはなれないよ(笑)。私も国際審判になるのに15年、ワールドカップまで20年かかったんだ!”
“20年もですか!”
“まずは、都や県のサッカー協会が認定する4級審判になることからスタートだね”
“4級? そのあとは?
“各級ごとに審判ができる試合のレベルが決まっていて、実績を積んでいけば3級、地域のサッカー協会に認定される2級、そして、日本サッカー協会に認定される1級審判になることができる”
“それで、やっとSRやワールドカップのレフェリーになれるんですね!”
“いやいや、まだまだだよ。1級審判はJ2の副審からスタート。次に、日本サッカー協会が、J1の主審をやっている人のなかから実績ある人をFIFA(世界サッカー連盟)に推薦して、FIFAが指名した人だけが国際審判に選ばれて、ワールドカップなどの国際大会でフエを吹けるんだ!”
“……”
“それもワールドカップの主審は特別で、国際大会の実績がFIFAに評価されて、世界中の国際審判から36人しか選ばれない……しかも、アジアからは4〜5人、日本からは選ばれても1人かな”

“選ばれても1人……”
“けれど、私がワールドカップをめざしていたときよりも、Jリーグもできたし、試合数も増えて、なによりもSRができてすごく環境がよくなった! だから若いうちから希望をもって上をめざしてほしいね”
“岡田さんは、レフェリーをしていて楽しいのは、どんなときですか?”
“うーん、もしかしたら選手よりも苦しいことが多いかもしれない。でも、試合が終わって両チームの選手から握手をもとめられるのはすごくうれしいし、レフェリーにはレフェリーならではの充実感や達成感があるんだよ!”
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スポーツインサイド情報03
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選手よりきびしい、ワールドカップへの道!
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現在、サッカー審判員の登録人数は115,000人ほど。4級は92,000人余り。3級は20,000人ほど。2級は2,646人。そして、1級審判は139名(男性121名、女性18名)。そのうち、J1の主審は17人(うち2人はSRの岡田レフェリーと上川レフェリー)。そのなかから国際審判が選ばれ、そしてワールドカップのレフェリーが決定するという超難関なのだ!
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