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“レフェリーになるって、思っていたよりすごい大変なんですね……”
とはいうものの、ここでインタビューが終わっちゃったら、これを読んでくれているみんなもなんか情報不足で、不完全燃焼になっちゃうかもしれない。もっともっと、私だけにしか聞けないことをインタビューしてみないと!
“岡田さん! 私がいまからSRになったり、国際審判になってワールドカップに出たいと思ったら、どうすればいいんですか?”
“YOUちゃん、年はいくつかな?”
“えっ、いきなり女の子に年きくなんて……”
“いやいや、じつはワールドカップの審判には定年があって45歳までしかできないんだ.。 それに、1級審判の試験は35歳までだし、1級になっても2〜3年経たないとJ1の主審にはなれない。しかも、4級から3級は1年くらいでなれるけど、3級から2級、2級から1級になるにはそれぞれ2年かかるし、逆算してみると、現在30歳の人はちょっと無理なんだよね”
“じゃ、私、まだまだ大丈夫ですね! ハタチの花の女子大生ですし!”
“うーん、でもね……”
“でも?”
“現状で、1級審判になっているのは残念ながら男性だけなんだ”
“そ、そんな……”
“でも、元気をだして! 女子には女子の1級審判があって、女子の国際審判員もちゃんといるんだ! 女子のワールドカップもあるし、女子サッカーはオリンピック種目にもなってるんだから”
“ホ、ホントですかー!”
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落ちこんでもすぐに復活してしまうのが私の特技!
“YOUちゃんは、体力には自信あるかな?”
“はい! もちろん自信あります! なんたって体育大学だし、小中高までは水泳をやってましたから!”
“もちろん、大学生なら英語は大丈夫だよね!”
“え、英語ですか……”
“国際審判になって国際試合やワールドカップにでたいなら、選手や他の審判とのコミュニケーションのためにも英語は不可欠だよ! サッカーの世界でも英語が共通語なんだ”
“そ、そんなー、私、英語だけは全然ダメなんです! そりゃ、友だちにはYOUなんて呼ばれてるけど、本当は……”
岡田レフェリーに痛いところをつかれて、ちょっとはずかしくなってしまっている私の、こんな身をけずったインタビュー、みなさんじゅうぶんに楽しんでいただけましたか? |
スポーツインサイド情報04 |
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女子レフェリーの活躍! |
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2000年のシドニーオリンピックの女子サッカー、決勝のアメリカVSノルウェー戦で副審をつとめた吉沢 久恵レフェリーをはじめ、女子の1級審判は18人。そのうち、3人が国際主審で、2人が国際副審である。現在、女子の1級は男子では高校レベルの全国大会までしかフエを吹けないが、今後はJリーグのピッチで、女子レフェリーの活躍を見る日も近いはずだ! |
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