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ベラ科のオスは繁殖期にナワバリをもつ。このナワバリにメスが訪れて大きなオスを相手に繁殖行動に入るので、小さなオスは無視される運命に。そこで小さい間はメスとして生きることになる。
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キュウセンのメスは“赤ベラ”と呼ばれ、赤いからだに黒帯と背中の点列がトレードマーク。胸ビレ近くに黒い斑紋が現れ、緑色がかっているのは、性転換中のキュウセンだ。
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キュウセンのオスは、ライバルのオスとナワバリ争いをしたりメスをめぐってケンカをしたり……。行動が派手で目立つので、ハタやヒラメに捕食されやすい。ハードな人生だ。
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コガシラベラの場合も小さい間はメスとして卵を産み、大きなオスに受精させる。成長後にはオスに性転換して、ナワバリをもち、メスの訪問を受ける。これがベラ科のライフサイクルだ。
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オスになると1日に何十尾ものメスの卵に受精させることができる。つまり一生涯に、自分の遺伝子をもった子孫を相当数、残せることになる。
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