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海の悲鳴:私たちが与えたもの |
03. 記憶に新しい、重油の流出 環境や海洋生物に深刻な影響を与える重油の流出。 事故はもちろん、故意の流出は絶対になくさなくてはいけません! 1991年の湾岸戦争における、イラクによる原油の放出や、1997年の“ナホトカ号”による大規模な石油流出事故は、私たちの記憶に新しいと思います。こうした事件、事故はニュースで大きく取り上げられ、私たちは、環境や海洋生物に対する重油被害をまのあたりにしました。 いうまでもなく、自動車の普及、石油化学工業の発達とともに、石油の需要が増加しつづけました。そして、これにともない石油輸送ルートを航行するタンカーも大型化し、事故もその需要に比例してきました。 また、今まではタンカーが石油を輸入国の陸地タンクに移した後、タンカー内に海水を満たして(バラスト水)、航海を続け、再び石油を積む際にバラスト水を海に放出していました。つまり、油を含んだ海水を流出していたのです。現在では、油と海水を分離する方式がとられるようになり、通常のタンカー輸送や、不慮の事故による石油流出は減少しています。しかし、湾岸戦争のような故意による流出は、もってのほかで、その海や海洋生物に与える影響は、ニュースでご覧になった通りです。 |
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油膜発見場所の分布 ![]() [出所]"Global Oil Pollution" IOC, 1981 [出典]『地球環境キーワード事典』 [参考サイト]ナホトカ号重油流出事故 情報リンク集 http://www.coralnet.or.jp/oil/oil.htm 重油流出事故に関する、ページや情報のリンク集 |