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そして、第3部が、[地球環境とソニー]。2000年10月に制定された“ソニー環境ビジョン”で、“地球環境保全が21世紀における人類の最も重要な課題のひとつ”と位置づけているだけに、環境への多様な取り組みは、すでに“グループ経営の主軸のひとつ”とのこと。
また、現在は“ソニー環境ビジョン”を達成するために、“環境中期目標(Green Management 2005)”で設定された各目標達成に向けての経過期間。事業が行なわれている地域の実情に即した、着実な取り組みが続けられていることがうかがえる内容となっています。
製品・サービスの環境配慮情報についても、従来よりさらに詳細な記述がなされています。[無鉛はんだへの取り組み]として1ページを割き詳細な報告がされているほか、[主な環境配慮型製品(例)]として、無鉛はんだ(の採用)、ハロゲン系難燃剤(の不使用)、環境配慮放送包装(の採用)といった項目が、一覧できる表になっています。
また、特筆すべきは、[植物原料プラスチックを使用した製品の開発]。石油を原料としないため、資源の節約はいうまでもなく、商品のライフサイクルにおいてCO2排出量の削減につながるとのこと。現在は、ミニディスク、ポータブルラジオやウォークマンの部品などに採用されており、今後さらに幅広い用途への展開が期待されているようです。
昨年度の報告書にくらべて、大幅に記述が増えたものとして[製品リサイクルへの取り組み]があります。日本では、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目からはじまった家電リサイクルですが、ソニーが関係するのは、テレビ。[テレビのリサイクル工程]として、その課程を細かに説明しているほか、[ヨーロッパにおけるリサイクル][アメリカにおけるリサイクル]などの記述もあります。
これらは、アンケートに多かった“リサイクルのことを詳しく知りたい”という声に応えたものだそう。こうしたところにも、“誰が、どんな情報を求めているのか?”というステークホルダーの声に敏感であろうとするソニーの姿勢が感じられました。
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