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■巨大な破砕機に飲み込まれている廃家電に、ちょっとしんみり…… |
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前処理が終わり、 破砕機に飲みこまれる冷蔵庫。 |
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回収された液体フロン。 |
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粉砕され、フロンを抜きとった後、ウレタンは圧縮される。 |
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テレビの筐体専用破砕機。 |
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再商品化物として回収された、テレビのプラスチック破砕片。 |
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有害なもの、種類が明らかなプラスチック類を取り外したあとは、破砕機によって細かく砕きます。ベルトコンベアーから、破砕機に飲みこまれる廃家電を見ると、“ご苦労さまでした”と、思わず声をかけたくなります。破砕機を通ったあとは、素材ごとに分けられ、再商品化物として回収されます。
NN:破砕機の中は、モニターでしか見ることはできませんが、砕いたあとに、マテリアルはどのように分別されるのでしょう?
関東エコリサイクル:破砕機で砕かれたあとは、機械が自動的に分別していきます。鉄はマグネットで吸着させて、非鉄金属の銅とアルミニウムは、渦電流によって分別します。
ここでのいちばんの問題は、ウレタンで作られた冷蔵庫の断熱材です。ウレタンのセルの中にフロンが入っているので、ウレタンを粉状にまで細かく粉砕し、活性炭にフロンを吸着させて、蒸気で追い出し、水と液体フロンに分別します。
NN:こちらのリサイクルプラントで“作られた”マテリアルは、その後どこに行くのですか?
関東エコリサイクル:それぞれの、素材メーカーに引き渡されます。金属は、鉄鋼メーカーや、非鉄金属メーカー、プラスチックは、プラスチックメーカーに渡され、素材として生き返るということですね。
NN:廃家電から家電を作る、たとえば日立の冷蔵庫をリサイクルして、日立の冷蔵庫を作るということもあるのですか?
関東エコリサイクル:素材メーカーにマテリアルとして引き取られたあとは、まったくの素材になってしまうので、次にどの製品に使われているかということを把握するのはむずかしいのです。しかし、日立では、家電から、家電にもどす試みをおもにプラスチックで行っています。たとえば、冷蔵庫の野菜容器、洗濯機のふたは、材質がはっきりとわかっているので、日立の洗濯機のベース部分に使っています。プラスチックのリサイクルでは、ポリプロピレン、ポリスチレンなど、プラスチックの種類が、わかることがとても重要なのです。
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