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■まずは、人の手で解体・分別。取り外すべきものは、徹底的に取り外すのが基本。 |
事務所の建物の隣にある、約7,300平方メートルの建物が、家電4品目をリサイクルする工場です。持ちこまれたエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機は、通い箱から下ろされ、それぞれの解体ラインに運ばれます。工場の中に入ると、働いている方たちが“おはようございます!”と明るく声をかけてくださいました。NNも、思わず姿勢を正し、“よろしくおねがいします!”。
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冷蔵庫のプラスチック部分を取り外す。 |
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テレビのブラウン管。前のパネル部分と、ファンネルを分ける。 |
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冷蔵庫のコンプレッサー中からフロンを回収。 |
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関東エコリサイクル:他の製品も同じですが、リサイクルでは、取り外すべきものは徹底的に外すことが基本です。廃家電は、最終的に破砕機にかけられますが、破砕してしまうと、分別がむずかしくなるので、その前に、フロン、鉛など、環境を破壊するおそれのあるもの、破砕機で破壊しにくいもの、そして破砕して混ざってしまうとリサイクルしにくいプラスチック類を徹底的に取り外します。
NN:それぞれの家電から、何を取り外すのですか?
関東エコリサイクル:では、それぞれのラインでご紹介しましょう。こちらは、テレビのラインです。家電リサイクル法でリサイクルを義務づけられているのは、ブラウン管式のテレビです。ブラウン管のファンネル、シャドーマスクのガラスには、鉛が入っています。テレビの前面にあるパネルには含まれていませんから、ガラスをリサイクルするために、ガラスをそれぞれの部分に分別する必要があります。また、基盤も回収し、残ったキャビネットは専用の破砕機にかけます。
冷蔵庫は、冷媒としてコンプレッサーの中にフロンが使われています。コンプレッサーを抜き取り、フロンを回収します。エアコンにも、室外機の中にコンプレッサーが入っているので、同じようにコンプレッサーを抜き取り、フロンを回収します。洗濯機は、羽とか、クラッチやモーター、洗濯槽などを外します。また、洗濯槽の中には、バランサーとして塩水が入っているので、これも確実に回収します。
洗濯機やエアコンは、使われているプラスチックの量が多く、徹底的に取り外しますから、破砕機にかけるものはかなり限定されます。さて、破砕機のほうへ移りましょう。関東エコリサイクルでは、冷蔵庫専用の破砕機、洗濯機・エアコンの破砕機、テレビのキャビネット専用の3台の破砕機を使っています。
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