訪問・その18 リサイクルの実際を製品設計にも活かす……関東エコリサイクル
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■家電リサイクル・プラントが忙しいのは、夏場と年末。それはなぜ?

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さっそくリサイクル・プラントへ!
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通い箱に分別され、リサイクルを待つ家電。
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通い箱から降ろされるテレビ。マニフェスト伝票が貼られています。

Nature Net:さっそくですが、わたしたちが販売店で新しい家電を買い、古い家電を廃棄すると、どのようなルートで、リサイクル・プラントまで届くのでしょう?

関東エコリサイクル:現在、家電メーカーは、A、B、2つのグループに分かれ、共同で各地にリサイクル・プラントを設置しています。販売店や自治体によって回収された家電は、各県に3つぐらい、全国で190あるストックヤード(指定引取場所)に運ばれます。それぞれのストックヤードから、日立が所属しているBグループでは、全国に16ある、この施設のようなリサイクル・プラントに運ばれます。引き取られた家電には、IDナンバーがふられた“マニフェスト伝票”が貼られ、廃棄した人や、その廃家電が、いまどこにあるかを把握できるような仕組みなっています。


NN:家電リサイクルのシステムの中には、引き取り、集積、リサイクル・プラントへの運搬も含まれますから、回収・輸送部門での工夫も重要ですよね。

関東エコリサイクル:そうです。このストックヤードをどこにおくかも、家電リサイクル法施行当時に時間をかけて検討しました。販売店、リサイクル工場を効率よく結ばなくてはなりませんからね。また、運搬方法も、黄色い大きな“通い箱”をつくり、それぞれの箱に1品目ずつ入れて、その箱を5箱までトラックに積めるようにしてあります。春は、比較的もちこまれる家電の数が少ないのですが、忙しいときは、この通い箱も足りなくなるほどです。


NN:リサイクルされる家電が多いとき、少ないときとがあるのですか?

関東エコリサイクル:もちろん、あります。私たちは年間60万台の家電を処理していますが、みなさんの買い替え時期に、リサイクル工場に入ってくる廃家電もピークをむかえます。エアコンと冷蔵庫は夏場が多くなりますし、テレビは年末に多くなります。夏場は、2交代制で処理しなくては、まにあいません。


NN:そうですね。夏でなくてもよいはずなのに、暑さを実感すると、新しいエアコンがほしくなりますよね(笑)。 買い替え時期には、魅力的な新商品も出てくるし……。当然、リサイクルに回される家電も増えるわけですね。

関東エコリサイクル:夏場のいちばん多い時期は、トラックが80台ぐらい列をなして、夜8時ぐらいまで荷下ろしを待っている状態になるんですよ。百聞は一見にしかず! さっそくプラントに行って、リサイクルの現場をご案内しましょう。


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