NN:関東エコリサイクルは、製造現場と一体化したリサイクル・プラントということですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
関東エコリサイクル:リサイクル工場が同じ敷地内にありますから、開発設計者にリサイクルの現場を見てもらい、“リサイクル性のよい製品の開発”に活かしてもらえることです。そういう意味で、大変うまく機能していると思います。設計者もリサイクルを実習するとよいと、私は考えています。
NN:消費者も実習できたら、よい勉強になりますね。最後になりましたが、家電リサイクル法が施行されて4年たったわけですが、実感としてこの4年間どのような変化があったのでしょう?
関東エコリサイクル:そうですね、当初は、まったく新しい社会システムでしたから、本当に廃家電が集まってくるのかなという気持ちでスタートしました。実際にはじめてみると、しっかり集まってきます。社会全体の理解があってこそ、システムが回っているのだと思います。また、社会だけでなく、プラントで働く従業員の意識も変わってきたと思います。正直にいって、以前は、ちょっと汚い仕事というイメージがあったと思いますが、いまは、従業員も、自ら改善への努力をするし、新しい素材を作る“生産者”としてのプライドをもって働いています。
NN:そうですね。私たちも、古い家電を引き取ってもらうとき、“素材としてもどす”という意識が、大切だと実感しました! 本日は、ありがとうございました。
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