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私たちの生活を改善するTOTOの環境技術
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NN:毎日お世話になる器具だから非常に興味があるのですが、製品にはどのような環境技術が使われているのでしょうか?
TOTO:TOTOならではの環境技術は、“防汚技術”と“節水技術”です。
[ハイドロテクト]
まず、汚れを防ぐ技術では、酸化チタンに光が当たると、活性酸素が発生し、有機物や無機ガスを分解する働き(光触媒作用)を利用した、“ハイドロテクト”があります。有機物などを分解するだけではなく、表面に水がなじみやすいので、汚れを浮き上がらせ、雨水や水でサッと拭くだけで汚れを落としてくれる効果もあります。脱臭効果も期待できます。TOTO製品では、外装・内装タイル、塗料などに利用し、その他社外品では、テント、遮音壁などに応用されています。空きびんなどの廃ガラスを使ったリサイクルタイルに、ハイドロテクト加工を施しています。
[セフィオンテクト]
もう1つの防汚技術は、1/1000mm単位で表面を“つるつる”に仕上げて汚れをつきにくくする、セフィオンテクト技術です。表面のイオンの力も、汚れ付着防止に寄与します。光が当たらないのでハイドロテクトが使えないトイレなどの便器や洗面器に、この技術を使っています。セフィオンテクト対応した便器を購入いただいた約1000名のお客様に追跡調査した結果、平均で“清掃回数が半分ぐらいになった”ことがわかりました。汚れがつきにくく、清掃回数が減れば、当然、洗剤や清掃時の水使用量も減らすことができます。
[節水技術]
もう1つの柱は節水技術です。たとえば、先ほどお話しした“レスティカ”は、便器の水の流れる部分の形状を工夫することで、従来にくらべ 洗浄水量を半減できるようになっています。公共施設等でも使われている自動洗浄大便器には、洗浄時に最適な水量と流れを電子制御するシーケンシャルバルブ方式を使っています。ウォシュレットも、従来型のものから50%も節水できるようになりました。ウォシュレットに使う水の量はたいしたことがありませんが、お湯にして出しているので、その分電気も節約でき、その他の節電機能を組み合わせることで消費電力を従来の1/3にできます。
NN:それだけ節水や省エネルギーができたら、公共料金も安くなりますよね。
TOTO:節水や省エネルギーに関しては、エコロジーであればエコノミーである、という比例関係が成立します。エコ商品カタログでは、エコ商品を使うことによる節約金額を表示して、お客さまにご理解いただけるよう努めています。やはり、お客さまにとってのメリットが明らかにならないと、なかなか製品を売ることはできません。
NN:なるほど……“レスティカ”を使った場合、4人家族で年間約7,300円の節約ということですね。ほかの環境商品も使えば、かなりの節約になりますね。これは地球にやさしいだけでなく、家計にもやさしいですね!
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■ハイドロテクト技術
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■セフィオンテクト技術
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[出典]東陶機器株式会社資料
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