ひととおり読んでみて、さて、自分の住んでいるところは? と考えてみたゴミちゃん。おそらく、ゴミちゃんが住んでいる東京都●◎区役所も、同様の取り組みをしているのだろうとは思うのですが、ちょっと調べてみたところ、公式の報告書や白書はあっても、自治体そのものが住民のために報告する“環境報告書”はないようです。
自治体がどんなことをしているのか、もう一歩踏みこんで住民にアピールすることで、見えてくるものもあるのではないでしょうか。自治体は、市や市民そのものでもあるのですから。
そう考えれば、ひとりひとりが当事者であるという意識をもっともつためにも、住民に報告し、参加、あるいは協力を募る、という仙台市の姿勢には見ならうべき点があるように、ゴミちゃんには思えます。
報告書の大半を占めていた取り組みの成果ですが、数値のうえでは、エネルギー消費削減により、平成11年度比で約2億3000万円の経費節約効果、CO2の排出量5%減という成果もあったようです。でも、この事実以上に注目しなければならないのは、職員ひとりひとりの“環境意識”と、日々の積み重ねがあってこそ……というところなのではないでしょうか。
そんなこんなで、市役所が“率先して”というわけなのでしょう。ゴミちゃんも耳慣れなかった“率先行動”の意味と、自治体としてのスタンスが、なんとなくわかったような気がするのでした。
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