とはいえ、“どこがちがうのだろう?”という疑問が、なかなか頭を離れません。
“この冊子は、誰のためにつくられたものなんだろう?”。それは、いうまでもなく 仙台市民だと思われます。本来の主旨としては、東京に住む、ゴミちゃんに対してではないはずですよね。市の取り組みを報告するのですから。
それでは、自治体ってなんだろうと、これまた疑問がわきおこります。
企業も、その規模はさまざまです。自治体も、それは同様でしょう。ある種の大企業は、業種もさまざまで“幅広い”活動を行っているところがあります。この“幅広さ”という点では、自治体は、規模の大小を問わず、そうなるべく運命づけられているような気がします。つまり、“住民へのサービス”を行うことが、第一の目的でしょうから。
たとえば……日々の生活を考えると、私たちは“住民サービス”を幅広く受けています。行政の事務処理や手続きだけでなく、まちづくりや公園・道路・街路の整備、学校・公民館などの公共施設、毎日のゴミ収集・処理もそう。自治体活動の“幅広さ”は、私たちの生活の基盤を支えるものでもあるのです。
そのあたりが3ページ目、計画の特徴に、“自らを大規模事業者、消費者と自覚し、率先して取り組む”とある理由ですね。つまり、市役所も企業と同じ、事業所(オフィス)である、と考えているのです。
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