[環境経済入門]
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ケーススタディ・レポート
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第3回 オムロン[環境報告書 2002]
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銀行でお金をおろすときに使うATM、道路を行けば信号機や交通管制システム、電車に乗れば券売機や自動改札……あまり気づかないだけで、さまざまなシーンで、私たちはオムロンの商品に出会っているそう。縁の下の力持ちともいえる、オムロンのセンシング&コントロール技術。“オムロンが果たすことのできる大きな役割の一つは、製品を通して社会全体の環境負荷を低減すること”という言葉どおり、これぞ“エコプロダクツ”の進むべき道ということのようです。
 
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オムロンにおけるエコ商品とは、“製品の企画・開発・設計段階から、製品のライフサイクルの各段階での環境影響を可能な限り低減した商品”とのこと。さらに、このエコ商品のうち、所定の基準を満たす商品が“エコラベル認定商品”。この基準のなかには、今年度、あらたにリサイクル、リユース、環境汚染物質の不使用といった点を加えたそうです。
 
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logo [エコラベル]
エコラベルには、認定方法や認定機関によって、いくつかのタイプがありますが、これは自主的に定めた独自基準による、自己宣言マークのタイプ。
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◎エコプロダクツって、どんなもの?
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オムロンといえば、すぐに思い浮かぶのは……体温計、血圧計などの健康器具ですが、もちろん、それだけではありません。健康器具の分野以外にも、産業用機器や公共用機器がオムロンの技術の活躍する舞台。たとえば、そのひとつ……デジタルパネルメータ。これは、生産現場の生産機械や監視設備、警報器などに対応するインタフェース機器。いわば、機械が働くあらゆる場面で必要不可欠なアイテムともいえます。 “形K3MA”では、LEDの個数を減らすことによって、コストと消費電力をカット。以前のタイプより、消費電力を57パーセントも削減しているそう。それだけにとどまらず、同時に視認性(=安全性・確実性)の確保を実現したという点も高ポイントです。

もうひとつの例として、駅の自動券売機があります。“形3S2VT”では、従来機にくらべて、待機時の消費電力を30%削減して、エコ度を高めるだけでなく、使い心地についてもユーザビリティテストを重ねました。その結果、健常者だけでなく、高齢者や障害者の操作性に配慮したユニバーサルデザインを実現。心理的緊張感をやわらげる、まるみをおびたデザインや、操作ボタンを見やすくするなどの工夫もされています。
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