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02 地球温暖化がもたらすもの | ||
その3:異常気象 {雨の降る地域、雨の降り方が変動} {降雨地帯では洪水、乾燥地帯では干ばつ} |
■世界的な水資源供給の脆弱性
地球上には、約14億キロリットルの水が存在しますが、淡水はその3%しかありません。しかもその大部分は極地の氷ですから、人間が利用可能な量はごくわずかです。 この水資源は現在でも地域的な差がありますが、地球温暖化により気候が変動すると、乾燥地ではさらに干ばつが進み、雨の多い地域では洪水が増加するなどし、水需給のバランスが崩れ、水資源の格差が世界的に拡大するおそれがあります。水資源の変動は、人の生存はもとより、農業などにも大きな影響をおよぼすため、食糧の多くを輸入に依存している日本にとっては重要な問題です。 ■水を豊かに使える地域と水不足の地域の格差が拡大 ![]() <出所> 気象庁訳 『IPCC第1作業部会報告 気候変化 1995』1996 環境庁 『地球温暖化の重大影響』1997 |