Mechanism

01: ニ本足の不思議



INDEX Page 人類だけの特権

ニ本足のハシゴと三本足の三脚をくらべれば分かるように、ものがバランスを保ちながら立つためには、最低3本の足が必要。2本の足で立つことのできる人間は、変わった動物だ。しかも人間は、その2本の足で自由に歩くことができる。これは実際、とても不思議なことなのだ。


サルとどう違う?

人間にもっとも近いといわれる、ゴリラやチンパンジーなどもニ本足で歩けはするが、自由に方向転換をしたり、一気に100メートルを駆け抜けることはできない。彼らは前足が後ろ足より長く、地上では、後ろ足の足の裏と前足の趾(ゆび)の背を地面につけて歩く。人間の直立ニ足歩行とはずいぶんと違う姿だ。


直立ニ足歩行

人類が直立ニ足歩行を始めたのは、いまから約400万年前。2本の手と2本の足に分かれた原人が登場したときだ。人間が直立ニ足歩行できるのは、多くの骨や筋肉、腱によって構成される足の構造が、他の動物よりも複雑で繊細だからといわれている。



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