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天守台発掘調査・はじまる
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高松城の天守閣は、明治17年(1884)に老朽化を理由に取り壊され、その後には初代藩主松平頼重を祭った「玉藻廟」が建てられていました。天守閣復元に関して市民の期待も大きく、高松市では、市制施行120年にあたる平成22年の着工をめざしています。


桜の馬場から見た、天守台の南東部。「玉藻廟」の屋根が見えます。
           
02 南側に隣接するビルの屋上から、天守台付近を見下ろしたところ。手前が中濠、奥が内濠(海水100%)。瀬戸内海に浮かぶ島影は、女木島・男木島・豊島です。 写真
           
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今年(2006年)11月より、天守台の発掘調査がはじまりました。玉藻公園は、国の史跡指定を受けているため、資料不足の現段階では、天守閣の復元が認められません。しかし、少ない資料でも専門家を委員とする検討委員会に諮り、一定の手順を踏んだものについては、文化庁も復元について前向きに考えるとのことなので、今回の石垣の解体修復工事と、これにともなって行う発掘調査に期待がかかっているのです。
市民の関心も高く、7月に行われた現地説明会には約300人の参加がありました。
           
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玉藻廟は、昭和30年の玉藻公園開園時に御神体が移され、建物だけが残っていました。9月には、その解体作業がはじまりました。

11月。玉藻廟解体後の天守台。東面です。
       
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