EOGレポーターのフィールドノート EOGレポーターズ・ギャラリー
イチゴの栽培
写真
3月になり、長距離サイクリングに出かけました。以前に撮影したイチゴ畑の前を通りかかると、若い苗が新しい葉を出しているのを見かけました。興味をひかれたのは、半透明ビニールのマルチ(注)です。私が、イチゴ畑の調査をしていた15年前、有機栽培の農家は、黒いビニールを使い、従来農法を行う農家は透明なビニールを使っていました。黒いマルチは、雑草が生えるのを抑制しますが、従来の農法では、イチゴを植える前に土壌を殺菌消毒してしまうので、その心配がいらないというのが、その理由でした。

今年見たほとんどのイチゴ畑が、半透明ビニールのマルチを使っていました。黒、緑、白、茶もあるのだけれど、透明なものはどこにも見あたりませんでした。ほとんどの畑が、消毒をいまだに行っているのに、なにかわけがあるのかもしれませんね。

*(注)土壌の、水分の蒸発、霜害、雑草の発生を抑制するために、苗の根元の地面にはるシート。
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