Thinking about Marine Environment!


02 新エネルギーってなに?


05 クリーン・コール・テクノロジー:石炭をクリーンに使う技術

石油は約40年ほどで、また天然ガスは60年ほどで枯渇するといわれています。しかし石炭は、燃焼による環境負荷が高いという問題があるものの、その埋蔵量は230年あまりといわれています。そこで、なんとか環境負荷を減らして石炭を使えないかと考えるのが、クリーン・コール・テクノロジーです。

その技術開発の目的は、3つに絞られます。まず、固形燃料である石炭を液化、もしくはガス化して、取り扱いの煩雑さを解消する技術。第2に、熱効率を高めることにより、相対的に使用する石炭の量を減らし、二酸化炭素排出量を減らす技術。第3に硫黄酸化物、窒素酸化物を除去し、酸性雨を防止する技術です。

中国、アジア、太平洋諸国においては、まだまだ石炭が主要なエネルギー源です。そういった現状を考えると、日本がこのような技術を開発することは、将来、二酸化炭素などを地球規模で削減するために、大変重要であると考えられます。


石炭エネルギー利用技術開発体系

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[出典]『新エネルギー技術入門』