Digital Camera Basics
【Suwa's Tips】 知っておきたいこと


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 “ノイズリダクション”とは、いったいなに?

デジタルカメラが出まわりはじめたころにくらべれば、現在のデジタルカメラはずいぶんと進化を遂げ、従来の銀塩カメラとの差をそんなに意識せずに、気軽に利用できるようになってきてはいるけれど、それでも“デジタルならではの弱点”も存在するのです。




◎夕景・夜景に威力を発揮するノイズリダクション

デジタルカメラは、暗い場所での撮影は画質的に苦手、と思われています。これは、シャッター速度が極端に遅くなる撮影では、デジタルカメラ特有の“ノイズ”が発生してしまうためです。とくに数秒間シャッターを開けっぱなしにするような長時間露光では、見づらいノイズが発生しやすいのです。

ノイズを目立たなくする機能が、ノイズリダクションと呼ばれるものです。ほとんどのデジタルカメラには、ノイズを軽減させる機能が搭載されているものの、現時点で数十秒もの長時間露光に対応できるものはほとんどないといってもいいのですが、CanonのEOS D30とPowerShot G1には、30秒もの長時間露光を可能にする強力なノイズリダクション機能が搭載されています。

D30の場合は、このノイズリダクションのオン・オフを切り替えることができるので、比較してみると一目瞭然だと思います。グラデーション豊かな自然を描写する際、ノイズはとても大きな障害となるため、ノイズリダクションはとても大きな見方となってくれるはずです。


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この2カットは、それぞれノイズリダクションをオフの状態(左)と、オンに切り替えて(右)、撮影したもの。わかりやすいように、極端にシャッター速度が遅くなる都市夜景で比較している。極端なまでに、ノイズが低減されているのがわかるはず。どのような被写体であっても、このノイズリダクションは低速シャッター時の大きな見方となってくれる。




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