Digital Camera Basics
【その12】 [デジカメ相談室]〜みなさんの疑問にお答えします・2



 01 デジタルカメラの操作と撮影に関するご質問

Q1

先日、子供の運動会が体育館であり、フラッシュをつけてシャッターを押しましたが、すべて、子供が走り去った後の写真が写っていました。なにがいけなかったのでしょうか? どうすれば、うまく写せますか?



A これはシャッターを切る際の、タイムラグが原因です。タイムラグには2つあります。

1つは、人が“シャッターを切ろう”と思ってから、実際にシャッターボタンを押しきるまでに(わずかですが)かかる時間です。もう1つは、実際にシャッターボタンを押してから、カメラのシャッターが切れるまでの時間です。とくにAFカメラの場合は、ピント合わせの時間がいりますからタイムラグは大きくなります。

これを防ぐには、まず、ピントをコースなどにあらかじめ合わせて待つ、“置きピン”というテクニックを使用することです。これでピント合わせの時間が省けます。おまけに、動いている被写体のピントを追いつづけられない機種でも、ばっちりピント合わせができます。

次に、シャッターを切るタイミングです。被写体がピントを合わせた位置に来てからシャッターボタンを“全押し”したのでは遅すぎます。カメラが動作するまでの時間に、被写体が動いてしまうからです。コツとしては、“少し早いかな”と思うくらいのタイミングでシャッターを切ることです。

この置きピンによるピント合わせと、早めのシャッタータイミングで、動いている被写体をとらえることができるはずです。普段からたくさん撮影して、自分なりの、使用するカメラなりのタイミングをつかんでおくことも大切です。


photo photo
ピント固定式のAFカメラでは、動いているモノ自体にピントを合わせてもダメ。 置きピン をしても、タイミングが悪いと通り過ぎてしまう。 レールにピントを合わせて、“置きピン”で待つ。ピント位置よりちょっと手前でシャッターを切るのが、コツ。




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