Digital Camera Basics
【その12】 [デジカメ相談室]〜みなさんの疑問にお答えします・2



 01 デジタルカメラの操作と撮影に関するご質問

Q2

ファインダーを見て撮ったものと、写っている範囲がちがいます。液晶モニターで見たものとも、ちがう場合もあります。壊れているのでしょうか?



A デジタルカメラのファインダーは、実物がそのまま見える光学ファインダーと、液晶モニターを使用する液晶ファインダーの2つが一般的ですが、いずれの場合も、写る範囲が100パーセント見えているとは限りません。カメラには、写る範囲の何パーセントがファインダーで確認できるかという“ファインダー視野率”という数字があり、機種によってはカタログや取扱説明書に明記されています。現状では、光学ファインダーの視野率は高いものでも80%程度、液晶ファインダーは高いもので100%、低くても90%程度です。こうした事態を防ぐには、まずは液晶ファインダーで確認することです。

ともあれ、ファインダー視野率が100パーセントを下回る機種では、ファインダー(モニター)で見えていなかった部分もわずかに写ります。“わずか”ではありますが、遠景撮影では、そのわずかに意外と広い範囲が入ってきます。30人程度の集合写真などを撮ると、画面の端に知らない人の半身が写ってしまった、なんてこともあり得るのです。

これを防ぐには、撮影前にファインダー(モニター)だけでなく、直前に目を離してまわりを見ることが大切です。また、撮影前にレンズの向きをグルグルっとわずかに動かしてみて、周囲の近いところに邪魔になりそうな物がないかを確認することも大切です。

画素数が多いほうが有利なデジタルカメラの世界ですから、なるべくフォトレタッチソフトによる切り取り(トリミング)には頼らず、撮影時のフレーミングで邪魔な物をなくしましょう。


photo photo
花と空だけにしたつもりが左端に変なオブジェが……。 このシーンで、ファインダーで見えていたのはこの範囲。液晶モニターでも、視野率は100%でないカメラが多い。




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