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屋根をつたい、雨水が溜められる。写真提供:財)横浜市スポーツ振興事業団
“説明をしながら、スタジアムを案内しましょう。見ながらでないと、実感が湧かないでしょう”。村上さんの申し出に、ゴミちゃんワーイッ! いよいよ、ピッチのそばまで行けるぞうっ。

“まずはフィールドに出ましょうか。ピッチの芝生の散水には、屋根に降った雨を貯留して利用しています。天然芝には水が欠かせませんからね。散水量は1年間で18,801トンにもなります。そのうち10,263トンが雨水利用で、3,889トンを下水処理場から送られてくる再生水でまかなっています。このほか、トイレの洗浄水など雑用水にも使われていますが、すべてを水道水でまかなうより1,000万円以上も節約できている計算です”。

村上さんが数字をまじえて、わかりやすく説明してくれる。節水は節約につながるというわけで、雨水だけで800万円も節約できているのだという。ウーン、感心感心。


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“約30,000平方メートルの屋根に、雨水を受けます。これを貯留槽に溜めて、ろ過装置を通します。それからPH調整をして、フィールドの散水に使ったり、トイレなどの雑用水に使うんです”。人見さんが、技術的な解説をしてくれる。ところがここは、日本が誇るフリーキッカー、横浜 F マリノスの中村俊輔クンのホームグラウンド。ゴミちゃんは気もそぞろで、キョロキョロしてしまう。
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プレスルームから見たフィールド。芝の緑がとってもきれいだ


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溜められた雨水は、この装置でろ過され、競技場全体を巡る
“雑用水の量もバカにはなりません。競技のある日は、1人あたり11.5リットル、全体で724トンもの雑用水が必要です。サッカーの試合のときは、ハーフタイムに観客がトイレに殺到するし、コンサートのときはバラバラと、開催されるものによって利用の仕方がちがうのはおもしろいですね”。サッカー好きのゴミちゃんを察してか、村上さんが環境対策以外のエピソードも話してくれる。


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