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title [横浜国際総合競技場]は環境スタジアム
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ゴミちゃんは、大のサッカーフリーク。運動神経がないのでプレーはできないが、観るのは大好き! とくにワールドカップともなると、目つきが変わってしまうほどだ。そんなゴミちゃんがゲットした情報によると、2002年のワールドカップ決勝戦が行われる[横浜国際総合競技場]では、さまざまな環境対策がなされているという。これは取材せねばと、ハリキッて出かけることにした。

管理室で、設備係長の村上さんと機械設備担当の人見さんが、ていねいに取材に応じてくれる。[横浜国際総合競技場]で行われている環境対策は、大きく3つ。“ゴミ焼却場の余剰電力の活用”“下水処理場の処理水によるヒ−トポンプ式冷暖房の実施”“雨水利用”だ。
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収容人数7万人の巨大スタジアム。写真提供:財)横浜市スポーツ振興事業団

“まず電力の説明をしましょう。ここから8キロ離れた、横浜市のゴミ焼却場である都築工場から、廃棄物発電された余剰電力を送ってもらっています。スタジアムで使用する電力の半分をこれでまかない、残り半分を東京電力から受電しています。東京電力からの電力も、夜間電力をできるだけ使うようにして節減につとめています”


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バレーボールコート大の巨大スクリーン。写真提供:財)横浜市スポーツ振興事業団
村上さんが、図を見せてくれながら説明してくれる。都築工場からの電気は、地下を通り、地下鉄の軌道を通り送られてくるという。ゴミ発電の電力は、スタンド下のプールなど市民利用施設に供給され、夜は周辺の照明や競技用のナイター照明、大型スクリーンなどに使われる。きっと、ワールドカップの決勝戦はナイターだから、ゴミ発電も晴れの舞台を照らすのだろう。あ〜、なんて夢がある話! ゴミちゃんは、2年後のスタジアムを思い浮かべてみるのだった。


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