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大きなタンクに
備蓄されている廃食油
“夢みたいどころか、最初はまるで相手にされなかったの。陸運局なんか、天ぷら油で走れるものなら走ってみろって感じ。でも、いまではずいぶん認められました。5月から、墨田区が廃食油を月2回回収することになって、6月からは清掃車と公用車の各1台がVDFで走ってます”。


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リサイクルの問題は需要と供給のバランスで、いくらリサイクルしてもリサイクルされたものが使われなくては意味がない。墨田区の廃食油回収は小さな小さな輪だけれど、回収された油で清掃車が走ってるところに意義があると、ゴミちゃんは思うのだった。
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VDF製造の中型プラント。
[エステルボーイ]
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反応釜で生成された
グリセリンも有効利用される
回収された油は、VDFの原料になる植物性の油と石けんや肥料などの原料になる動物性の油とに分けられる。油カスを取って水分を飛ばしたら、メチルアルコールと触媒をくわえて加熱。VDFとグリセリンが生成されたら、冷却、ろ過、貯蔵というプロセスで完成だ。


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[染谷商店]では、このVDFを生産する小型のプラントも作っている。20リットルの廃食油を2時間で処理するミニプラントを発表したら、100軒以上もの問い合わせがあったという。レストランのなかで廃食油をリサイクルできたら回収する必要がないわけで、これまた素晴らしい! 揚げもののお惣菜を売っているスーパーでも、このプラントは役に立つぞと、ゴミちゃん構想は勝手にふくらむのだった。
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ろ過されて、透き通った
きれいなVDFになる


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