家一軒分プラス必要な管理施設という小さな施設に、見どころ満載の『星と森と絵本の家』。この施設の魅力は、参加する人々の仕事を見るうちに、自分も参加したくなるところ。

庭にはジュースの缶で太陽熱を集め、お湯をわかす“ソーラークッカー”なるものがありました。太陽を感じる展示として作ったのだそうです。子どもたちは、毎日ソーラークッカーの温度を計り、さらに温度を上げる方法を生み出すのに余念がありません。子どものころのこうした体験が、未来の科学者を育てるのかもしれませんね。

でも、基本はゆっくりと自然に親しみ、本が読める“家”。「子どもたちが、くまのプーさんのように“何もしない”を楽しめると最高だと思います。」と、後日築地さんからメールがとどきました。ゆっくり過ごす、やりたいことを思う存分やる時間が、子どもたちの創造力や、想像力を育んでいくのだと気づかされました。