見て学ぶ・ふれて考える 〜 行ってきました、社会見学!
第1回Honda「ハローウッズ」 第2回「都心の水辺でエコツアー」 第3回「筑波宇宙センター」 第4回「首都圏外郭放水路」 第5回「富士山・青木ヶ原樹海」 第6回「いわき市アンモナイトセンター」 第7回「江戸東京たてもの園 第8回「三鷹市 星と森と絵本の家」
第6回 8900万年前の世界につながる場所〜「いわき市アンモナイトセンター」〜
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集合場所には富士山の噴火遺跡がいっぱい

映画『フラガール』の舞台となった「常磐ハワイアンセンター(現在の名称はスパリゾートハワイアンズ)」や水族館「アクアマリンふくしま」、小名浜港などが点在するいわき市。福島県の東南部に広がり、東北地方では仙台市に次ぐ人口(約34万7800人)を誇る大都市です。

しかし、いわき市が化石ファンにとっても特別な存在であることは、意外に知られていないようです。約8900万年前の中生代白亜紀に生息していたハドロサウルス(二足歩行恐竜)やポリコチルス(首長竜)、クレトラムナ(サメの一種)、クラミス(帆立貝の一種)などの珍しい化石を数多く産出。1968年に、日本ではじめて首長竜フタバスズキリュウのほぼ完全なる全身骨格が発見されたのも、このいわき市なのです。

今回訪れたいわき市アンモナイトセンターは、市内の大久町大久にある化石産出地につくられた施設で、いまも敷地内で発掘作業が続けれられています。その出土品やアンモナイトの展示だけでも興味深いのですが、週末には実際に化石の体験発掘が楽しめると聞いて、家族(妻と6歳の娘)とともに参加してきました。

体験発掘は、土日曜の午前午後に各1回ずつ開催されています。ぼくらが午後の受付時間に合わせて到着すると、すでに参加者たちが行列をつくっていました。その後も続々と増えつづけ、最終的にはざっと100人以上に。シロウトの勝手な印象ですが、3/4がはじめての観光客、残り1/4が常連、といった雰囲気でした。

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アンモナイトセンター静かな山間にたたずむアンモナイトセンターは1992年オープン。

生体模型正面玄関の巨大な生体模型。イカのような足にご注目あれ。

メソプゾシア ユーバレンシス生体模型の隣には本物のアンモナイト「メソプゾシア ユーバレンシス」が鎮座。

スタッフの方々「化石の勉強と体験発掘ができる唯一の施設です」と所長の高木一さん(中央)、スタッフの小沼涼子さんと柴田倫男さん。

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