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10 ゴルファーのための栄養学
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ゴルファーのコンディショニング
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男女を問わず、中高年にも人気のあるスポーツといえば“ゴルフ”。自分のレベルにあわせて、それぞれがプレーを楽しむのがいちばんだと思いますが、ここでは、ちょっとだけランクアップした、勝つためと、安全のためのゴルフコンディショニングを紹介しましょう。

日本人は、ゴルフといえば技術や道具に先行しがちです。しかし、18ホールをじっくりと戦える体力がなによりも必要なのです。

私がこの5年間コンディショニングを担当しているプロゴルファーの丸山 茂樹選手は、おととしの夏、アメリカのPGAツアーに本格的に挑戦するために、30%近くあった体脂肪を、15%まで絞りこむトレーニングを開始しました。それは、日本のコースよりも、起伏があり、距離も長く、風や深いラフなど、はるかに厳しい自然環境のなかのコースに挑戦するためだったのです。

もともと、丸山選手の血液検査の結果は抜群で、ストレスをしめすMCV(平均赤血球の容量)や肝機能(GOT・GPTなど)、筋肉疲労をしめすCPK(クレアチニンフォスフォキナーゼ)やLDH(乳酸脱水素酵素)はすばらしい数値を出していました。しかし、体力があるとはいえ、重い体重や余分な体脂肪は負担が大きいので、シェイプアップを第1目標にしたのです。苦手な筋力トレーニングを積極的に、忍耐強くこなすなかで、丸山選手のゴルフに対する姿勢がさらに前向きに変化したことは、いうまでもありません。

もしプロゴルファーをめざす人は、丸山選手のように、スポーツ力学とコンディショニングの勉強、さらに、たゆまぬ筋力トレーニングを継続してください。
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illust ミニ栄養学講座・28
ゴルフの競技種目別グループ

スポーツ競技種目別グループ分けでゴルフをみてみると、陸上の中距離ランナーや、水泳の長距離、カヌー、スピードスケートの3,000mや5,000mといった長距離種目とおなじグループに入る。全身持久力にくわえ、筋力の強化が最大の特徴なのだ!
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