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■スポーツドクター、平石先生
私がクリニックのドアを開けると、目の前に飛びこんでくる野球選手のサイン入りバットや大学ラグビーの優勝記念のプレート!

緊張して、ドキドキしながら自分の番をまっている私が、看護婦さんに呼ばれ、診察室へと入っていくと、そこには笑顔の平石先生が立っている。
 
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平石 貴久(ひらいし たかひさ)
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1950年鹿児島生まれ。慈恵医大卒。医療法人貴生会理事長・平石クリニック院長。専門は内科・スポーツ医学・放射線治療・東洋医学。J1の柏レイソルや慶應大学ラグビー部のチームドクター、読売巨人軍の清原 和博選手、西武ライオンズの松坂 大輔投手、陸上のハンマー投げの室伏 広治選手、プロゴルフの片山 晋呉選手など多くの選手のコンディショニングを担当している。

“今日はどうしましたか?”
“え、え、えーと、すみませーん!”

私の突然のごめんなさいに、ちょっとおどろいてしまっている平石先生。

“どうしたんだい……”
“じつは、私キャスター志望の大学生で、スポーツのウラ側を支える人たちをインタビューしてるんです。それで先生にどうしてもお話をうかがいたいと思って……でも、知り合いもいないし、連絡してみて断られちゃうのも怖かったし、だからいろいろ考えて、患者さんになってここにきたら、絶対に先生に会えるって思って……”
“ははははは! たしかに、それはおもしろいアイディアだね。いいよ、キミのその行動力に免じて、今回はキミに使う診療時間を、インタビュー時間にしてあげるよ”
“あ、ありがとうございます!”
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スポーツインサイド情報10
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スポーツドクターになるには?
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スポーツドクターはお医者さん。まずは、大学の医学部を卒業して、医師の国家資格に合格しなければならないが、同時に、いろいろなスポーツに興味をもって、試合を見て、スポーツをしてみることも、選手の気持ちを理解するうえで大切なことなのだ!
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