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メスガニのおなかから放たれたゾエア幼生は、全長1ミリ程度。光に集まる習性があるので、月明かりをめざして海面に集まり、プランクトン生活を送りながら潮に乗って流れてゆく。
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4月、脱皮をくり返し、変態を遂げたメガロパ幼生が、岸にたどり着く。メスガニから誕生した数万のゾエア幼生のうち、メガロパ幼生として岸にもどれるのは数匹だけ。厳しい現実だ。
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メガロパ幼生は10ミリほどの縦長で、おなかを曲げたり伸ばしたりして泳ぐ。脱皮が近くなると、海底の海藻や岩のあいだで底生生活に。1〜2週間で、最終脱皮を迎える。
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最終脱皮を終え、親と同じ形をした稚ガニは、完全な底生生活を送るようになる。初夏、浅場の岩のあいだには、よちよち歩きの稚ガニたちがにぎわいをみせる。
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