Ocean's Odysseys
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ショウジンガニの一生

03

カニになるまでの長旅


何万個の卵から残った
 数匹の幼生だけが、
 カニとして生きる。


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大海のどこかで
3〜5回の
脱皮を終えて


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浮遊生活から
底生生活に移って
1〜2週間


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夏の始めのころ
ようやく、
親ガニのミニ版に


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波 間 を ゆ ら ゆ ら
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岸 辺 に も ど っ て
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最 終 脱 皮
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稚 ガ ニ た ち の 夏
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メスガニのおなかから放たれたゾエア幼生は、全長1ミリ程度。光に集まる習性があるので、月明かりをめざして海面に集まり、プランクトン生活を送りながら潮に乗って流れてゆく。 4月、脱皮をくり返し、変態を遂げたメガロパ幼生が、岸にたどり着く。メスガニから誕生した数万のゾエア幼生のうち、メガロパ幼生として岸にもどれるのは数匹だけ。厳しい現実だ。 メガロパ幼生は10ミリほどの縦長で、おなかを曲げたり伸ばしたりして泳ぐ。脱皮が近くなると、海底の海藻や岩のあいだで底生生活に。1〜2週間で、最終脱皮を迎える。 最終脱皮を終え、親と同じ形をした稚ガニは、完全な底生生活を送るようになる。初夏、浅場の岩のあいだには、よちよち歩きの稚ガニたちがにぎわいをみせる。
photo 01 愛と闘いの季節

photo 02 固い絆で結ばれて


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