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欧米で“海のアネモネ”“海のバラ”とも呼ばれるイソギンチャクは、彩り鮮やかに海に咲く。が、美しいバラにトゲがあるように、イソギンチャクには危険な毒がひそんでいる。
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イソギンチャクは刺胞動物といわれるクラゲの同類。触手の表面にあるツブツブからぜんまい状の針を、さらにそこからトゲのある複雑な針を出し、エサに向け毒をピュッと発射する。
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花のように広がる触手は8本以上あり、ふつう6の倍数の本数で放射状にならんでいる。敵が近づくと触手をちぢめ、上縁の部分をキュッとすぼめるようすから巾着の名が。この行動は意外にすばやい。
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イソギンチャクは海中を漂うものをエサにするが、だいたいが肉食系の雑食。自分のからだより大きな魚を丸飲みする仲間も。触手や繊毛で、まん中に開いた口へと食べものを運ぶ。
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