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Nature Netの読者なら、きっとご存じ……宝酒造は、“緑字決算”というユニークな考え方で、環境対応に関する“先駆者”的存在です。“消費者が求めるものは?”……この問いへの答えを最優先とした結果、HPと連動しながら“わかりやすさ”を前面に、そして“社会的責任への言及”が新設されました。
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環境報告書は数あれど、そのオリジナリティあふれるスタイルが目を引くといえば……そう、宝酒造の『緑字決算報告書』。2001年度に10ページという驚きのページ数を記録した後、昨年度版が14ページ、今年度が21ページと微増傾向にはありますが、それでもこのいさぎよさには驚くばかりです。
この少ないページ数をフォローするのが、インタ−ネットによる詳細情報の公開。印刷物とホームページが互いに連携することで、このコンパクトさを実現しているという点は、ここ数年の変わらぬ形態のようです。
さて、このページ増について、宝酒造・環境チームの北村さんにうかがうと……?
“今年の報告書について、もっとも心がけたのは、一般の消費者の方が、なにを知りたいと思っているのか、それを第一に考えたことです。昨年版へいただいたアンケートなどのご意見をふまえて、優先すべきは「わかりやすさ」だという結論になりました”。
あまりにも厚みがありすぎると、それだけで読む気をなくしてしまう……というのも、私たちの正直な気持ちです。“読む気”をそそるという意味では、このページを圧縮する手法は大成功だったといえるでしょう。しかし、凝縮した内容がややもすると、わかりにくさと表裏一体なのも事実。
そんなわけで、今年は、“はじめて読む方にとっても理解できる内容”をめざしたとのこと。掲載すべき内容を厳選するいっぽうで、ホームページには、“詳細情報リスト”の項目をもうけることで、さらに情報の住みわけが進められました。
昨年版の3ページ目から、今年の1ページ目へと“昇格”したのが、宝酒造ならではの環境指標“緑字(りょくじ)”について。これも、アンケートでよせられた“緑字決算(ECO)の算出方法がわかりにくい”という声にこたえるものだったそう。
[緑字決算の考え方]にはじまり、緑字の説明、算出方法について解説され、この報告書を読みすすめるにあたっての前提となる“緑字”を学ぶことができる仕組みとなっています。
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