その14 “新原料リサイクル”……帝人のめざすもの


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ポリエステルの完全循環……そのためにもリサイクルの徹底を!
NN:新しいリサイクル事業が軌道にのるように、私たち消費者もしっかりPETボトルの回収に協力しなくてはなりませんね。

TJ:そうですね。新原料リサイクルでは、あらゆるポリエステル製品を、バージン原料と同等の原料にまでもどして、再びさまざまなポリエステル製品として再生できますから、ポリエステルの原料であるナフサの消費を抑えることができます。

つまり、ポリエステルという再生可能な素材を使っての完全循環ができあがるわけです。資源のない日本にとって、石油資源を循環させて使うのは有用なことであるし、循環型社会の形成という意味では、理想的な形ではないでしょうか。もちろん、消費者のみなさんからPETボトルをはじめとするポリエステル製品が回収されないと、この循環も成り立ちませんので、みなさんのご協力も大切ですね。

NN:帝人は循環型社会形成のために、大きな役割を果たしていくことになりますね。

TJ:廃棄物や有害化学物質を削減し、管理を徹底させること、安全や防災に万全を期するのは、もちろんのこと、“PETボトルリサイクル繊維の展開”“リサイクルしやすい製品開発”“省エネ・省資源に役立つ製品の開発・推進”“製品からの有害物質の排除”などを切り口とした、環境商品を提供したり、いまお話しした“新原料リサイクル”を展開するなど、事業を通じても積極的に環境保全を推進したいと考えています。

NN:期待しています! 新原料リサイクルが稼働をはじめたときには、工場を見学させていただきたいですね。本日はお忙しい中ありがとうございました。

TJ:ええ、お待ちしています。こちらこそ、本日はありがとうございました。

 * * *

化学繊維メーカーは、石油を消費し、多くの化学薬品を使うなど、ともすると環境負荷の大きい業種です。だからこそ、そこに大きな環境負荷削減のキーワードが隠されているのであり、地球環境保全を重視して、むずかしいPETボトルのリサイクルに取り組み、大きな社会貢献を成し遂げようとする帝人の姿勢には感銘を受けました。今後も、Nature Netは注目していきたいと考えます!



◎帝人環境のページ エコ派宣言
http://www.teijin-eco.com/

◎参考ページ
財団法人 日本容器包装リサイクル協会
http://www.jcpra.or.jp/index.html

PETボトルリサイクル推進協議会
http://www.petbottle-rec.gr.jp/index.html



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