その4 “廃棄物再資源化100%”のアサヒビール茨城工場!


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公園のような工場!
東京から常磐自動車道を走って1時間弱、茨城県内に入ると、あたりは急に緑が深くなります。アサヒビール茨城工場は、自然の豊かな守谷工業団地のなかにあります。広大な敷地内は、手入れのゆきとどいた緑地と、自然を再現した川が、水と環境にこだわるアサヒビールの“意志”を表現しているようです。

工場にはコースが設けられて、一般の方や社会科見学の学生が、ビールの製造工程を見学できるようになっています。年間見学者は20万人にもなるそうで、そのためのシアターや設備、しかけなどが整えられています。

1996年に、この茨城工場が廃棄物100%再資源化を達成してから、それまでとは異なった目的で見学に来る人が増えたそうです。そう、“わが社も100%再資源化を達成したい”と訪れる企業人、“環境問題を考えさせたい”と見学にくる学校関係の方たちです。


いよいよ工場見学です
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[写真・左] 緑に囲まれた工場の前景 [右] 広大な工場の構内


今回、お話をうかがったのは、茨城工場・総務部の成島さん、工場見学担当の(株)アサヒビールコミュニケーションズの落合さん、そして前回お世話になった広報部の嶋さんです。工場を見学しながら、再資源化の手法を教えていただきました。

アサヒビール茨城工場で、廃棄物の再資源化に取り組みはじめたのは、1996年1月からでした。茨城工場ではすでに、98.5%の再資源化が達成されていたので、どうせなら100%にしようと当時の社長、瀬戸 雄三氏が音頭をとったのです。

1995年に茨城工場で発生した廃棄物の総量は、46,000トンでした。すでに再資源化できたていた98.5%のうち、家畜の飼料となるモルトフィードと、アサヒビール薬品から発売しているおなじみの整腸剤“エビオス”などの原料となる余剰酵母が約8割を占めていました。あとの2割は、けいそう土や汚泥を有機肥料に再利用するなどして達成していました。

さて、残りの1.5%は、重量で700トン。ほとんどが廃プラスチック、王冠、蛍光灯、乾電池などでした。


廃棄物・副産物の発生場所
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[出典]アサヒビール[エコレポート]


その他、工場内各所から出る廃棄物

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[出典]アサヒビール[エコレポート]



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