工場を後にして、生鮮センターの会議室で、あらためてイトーヨーカドーのお2人にリサイクルをする意味などについて、お話をうかがいました。
NN:なぜ、イトーヨーカドーでは、発泡スチロールのリサイクルを独自に行おうと考えたのですか?
IY:私たちが、店舗への配送用に使うもの、そしてお客さまから回収させていただいたトレーなど、これらすべての発泡スチロールを、産業廃棄物として処理した場合のコストは、年間で9.2億円* です。
一方、リサイクル工場のコストは、人件費、光熱費、設備費などで1.2億円ですみます。ですから、こうして独自に発泡スチロールをリサイクルすることにより、年間8億円のコストメリットがあるのです。
リサイクルも、ただ回収すればよいというものではなく、その後の処理や流れを確立して、経済的にも整合性がないと長続きしません。イトーヨーカドーでは、自社の出荷のもどり便を利用することで、物流面・コスト面での負担を低くおさえました。
* 1立方メートル=6kgとして、年間1,830トン処理した場合
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