その1 悩んだあげく、飛びこんだイトーヨーカドー


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“環境先進企業”とは、なにか?
さて、この新連載をはじめるにあたり、いきなり大きな壁にぶちあたってしまいました。

いったい、“環境先進企業”とは、なにか? 当然のことながら、世の中には、さまざまな業種、そしてさまざまな規模の企業があるわけで、そもそも環境負荷の高い業種もあれば、オフィスワークだけですべてが完結する業種もあるじゃない……企画は決まったものの、編集部が混乱におちいってしまったのです。

それでも、少しずつ、いろいろと調べるうちに、こんなことがわかってきました。つまり、“先進”には、大きく2つがある、ということが。


2種類の先進企業
1つは、[A:環境問題への対応面ですぐれている企業]、そしてもう1つが[B:環境関連の先進的な技術をもつ企業]。どうもこの2つが入り交じると、話がわかりにくくなるようなのです。

[A]も、そのポイントを細かく見ていくと、省エネへの対応にすぐれている企業、あるいは、製品やサービスに対する環境配慮にすぐれている企業など、さまざまです。

[B]は、汚染除去だけではなく、リサイクルや廃棄物処理といった分野で高い技術をもち、今後の社会・経済をリードしていきそうな企業です。

そして、どちらにもあてはまる重要なポイントは、環境問題に、全社的に組織だって取り組んでいるか、という点です。いくらオフィスで紙のリサイクルをしても工場では……という企業は、“先進企業”とは呼べないわけです。

加えて、“情報開示”、これも重要です。環境問題への取り組みに関して、明確な方策と目標を設定し、これに対しての実績と結果を、きちんとまとめ、開示すること……ここまでやらなくては“先進”ではありません。


では、どこを訪ねる?
では、1回目の訪問先は? 調べてみて“わかった”ことは、いままで書いたことですべてです。でも、その先を知るために、いろんな企業を訪問するのがこの企画ですから……そう、まずはいちばん身近な、スーパーマーケットにしよう! というわけで、ようやく訪問先は、イトーヨーカドーに決まったのでした。


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