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さて、なによりユニークなのは、“緑字(りょくじ)決算”。表紙にも『緑字決算報告書』とあります。
全10ページの冊子のまん中の2ページは、“宝酒造の「緑字決算」活動の仕組み”と題した解説コーナーにあてられていますから、誰が見ても、ここがいちばん肝心な部分だとわかります。
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◎緑字とは? |
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企業が株主から資金を得て経済活動をした後に、決算としてこれをまとめた際に、利益が出ていれば黒字、出ていなければ赤字……これを公表するものが、“決算報告書”。ならば、というわけで宝酒造の考え方では、地球から資源やエネルギーなどの投資を得て経済活動をした後の決算は、“緑字決算”。地球に対する企業活動の影響度を計算し、これを公表するものが“緑字決算報告書”というわけです。 |
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そして、この緑字には2種類あって、1つが【環境負荷削減 緑字】。地球から投資してもらった資源やエネルギーを効率的に無駄なく利用できたか、という基準です。もう1つは【社会貢献 緑字】。こちらは、経済活動の結果、利益が出たのなら、それを地球(環境保全)のために還元できたか、という基準なのです。
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商品を製造したり、輸送したりという段階での負荷を減らせたのか、という部分を自己診断し、かつ、得た利益で、社会貢献として還元できたかをさらに評価するという、いわば“2重のチェック構造”といえるでしょうか……なんだか、迫力を感じてしまいます。 |
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