![]() |
03 地球温暖化と家庭生活、身のまわりでできること | ||
できること4:家庭でできる省エネルギー リサイクルの次は、やはり“省エネ”です。もちろん、二酸化炭素の排出量削減に大きな効果が期待でき、ひいては地球温暖化への有効な対策です。ちなみに一般的な家庭から排出される二酸化炭素量の、46%がリビング関連の家電製品、27%が給湯・キッチン関連、同じく27%が冷暖房機器によるものといわれます。 |
○ルームエアコン
{控えめが適温です} エアコンの風量調節を“強”から“弱”にすると、消費電力量は約2〜3%少なくなります。部屋の温度は冷房時は28℃、暖房時は18度が目安です。 {ブラインドとの共用がお得です} 冷房時、ガラス窓にブラインドやすだれをつけると、外から部屋に入ってくる熱を約20〜30%遮断することができます。暖房が必要な時期の日中は、逆に太陽光を取り入れることがポイントです。 {フィルターの掃除を忘れずに} エアフィルターにほこりが詰まると空気の流れが悪くなり、1日8〜10時間運転した場合、約2週間で5%程度風量が低下します。 {扇風機との併用} 冷房しているとき扇風機を同時に使えば、冷気が循環して部屋はより快適になります。 {室外機は回りに物を置かず、風通しのよい所に} 室外機の吹き出し口に物を置いてふさぐと、冷暖房の効果が下がり、電気のムダになります。また、室外機は風通しのよい所に設置し、冷房時には日が当たらないようにしましょう。 {ドライ機能を活用} 室温が同じでも湿度が15%違うと、1℃の違いを体感します。消費電力の少ないドライ機能を使って快適に省エネを。 ○冷凍冷蔵庫 {詰めこみ過ぎは禁物です} 食品を詰め過ぎると、冷気の流れが悪くなり、約4〜5%消費電力が増えます。適量は、容量に対して冷凍室約50%、冷蔵庫約60〜80%が目安です。 {ドアの開閉は短く、必要最小限に} ドアを開けるたびに、外の暖かい空気が入りこみ、消費電力量が増えます。また20秒間開けると、10秒間のときと比べ、約3%消費電力が増えます。食品が手早くとり出せるよう、庫内は整理しておきましょう。 {熱いものは冷ましてから} 麦茶4リットルを50℃から5℃まで冷やす場合には、20℃から冷やす場合に比べ、消費電力量が約10%アップします。 {設置は風通しのよい所に、隙間を忘れずに} 冷蔵庫の設置は、直射日光や暖房を避けて風通しのよい所に。周囲の温度が15℃から30℃になると消費電力量は約90%も増えます。“後ろピッタリタイプ”の冷蔵庫以外は背面・上面は10cm以上、両側面は2cm以上の隙間を開けて設置しましょう。 {パッキングに注意} ドアのパッキングに隙間があると5〜15%の電気のムダになります。ドアの間に名刺を挟み、ずり落ちるようなら交換を。 ○洗濯機 {腹八分目が適量です} 洗濯物の入れすぎは汚れが落ちにくいだけでなく、電気をムダにします。反対に、少なすぎても電気と水をムダに使ってしまいます。いちばん効率よく洗えるのは容量の80%くらいの量。50%の場合と比べて、電気も水も約20%節約できます。 {ぬるま湯で洗濯力アップ} ぬるま湯などの温水を使うと、35℃のお湯なら10〜20℃の水よりも30%も汚れ落ちが良くなります。 {2回洗いより、1回洗いが賢い} 二槽式の洗濯機の場合、4.2kgの洗濯物を1回で洗うほうが2回に分けて洗うよりも消費電力量は約47%少なくて済みます。 {すすぎの前には必ず脱水} すすぎの前に脱水すると、すすぎ時間は約1/2、消費電力量は約22%、水量は約35%節約できます。 {節約は溜めすすぎが絶対} 3分間ずつ2回の溜めすすぎを行うのと、6分間注水すすぎを行うのとでは、すすぎ効果はほぼ同じですが、使用水量は注水すすぎの方が50リットル以上も多くなります。 {洗剤の入れすぎに注意} 必要以上の洗剤を入れるとすすぎの時間が長くなり、それだけ電力や水がムダになります。 ○風呂・給湯器 {夏場のお風呂沸かしは朝の水張りから} お風呂沸かしのガス代は、水温が高いほど少なくて済みます。夏ならば朝、水を張り、日中の暖かい気温で水温を上げます。3℃上がれば8.6円、5℃上がれば14.3円もお得です。 {1人1分シャワータイムを短くすると} 全国のご家庭で1分間、シャワーの時間を短くすると、そのエネルギーで東京ドーム201杯分のお風呂を沸かせます。 {お風呂には、こまめにフタを} フタをするとしないのでは、湯温の低下の差が1.5〜3倍になります。次の人がすぐに入るときも必ずフタをするように。またなるべく間をあけずに入浴しましょう。 {給湯器は給湯場所の近くに} お湯を使う場所の近くに設置するのが経済的。数か所でお湯を使うときは、使用量がいちばん多い場所の近くに取り付けましょう。 {電気温水器はお得な深夜電力を利用} 電気温水器を使う場合は、家庭の電灯料金単価に比べ1/3程度割安な“深夜電力”の契約か、または、夜間に使う電気の割合が高い家庭ほど料金が割安になる“時間帯別電灯”の契約をすることになります。4人家族の場合、1日のお湯を沸かす電気料金は約130円(8時間通電制御タイプ、タンク容量370リットル、契約電力4kW、使用電力量480kWh/月で計算)です。 <出所> 「省エネ奥さん奮闘記」財団法人省エネルギーセンター |