Think about global warming!


02 地球温暖化がもたらすもの


その1:年平均気温の上昇と海面の上昇
{年平均気温は約1〜3.5℃(日本では1〜2.5℃)上昇}
{海面上昇は約15〜95cm}


■過去1000年間と2100年までの地球の平均気温の予測

南極の氷に閉じこめられた空気やサンゴの成分、堆積物中の花粉の分析から、過去の気温が推定できます。1万年前から11万年前は、最後の氷河期にあたりますが、この頃の地球の気温は現在より5℃低かったと考えられています。

1万年前に氷河期が終わると、気温は約千年をかけほぼ現在の気温まで上昇しました(100年で約0.5℃上昇)。これにともない動植物の分布も大きく変化し、ライチョウなどが高山に取り残されたのもこの頃です。9千年前、ほぼ現在の気温になった後は大きな気温の変化はなく、安定した気候が続いています。この安定した環境の中で、人類は農耕を習得し現在の文明を築いてきたのです。

ところが、拡大した人間生活のために地球の気候は安定性を失い、急速に変わろうとしています。今から2100年までに地球の平均気温は、これまで文明社会が経験したことのない速度と振れ幅で上昇すると予測されています。



■過去1000年間と2100年までの地球の平均気温の予測

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<出所>
ジェレミー・レゲット編著 『グリーンピース レポート 地球温暖化への挑戦』1991
環境庁 『地球温暖化の重大影響』1997


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