Mechanism

07: 脳と足の関係



INDEX Page 遠くて近い関係

人体の中でいちばん離れた位置にありながら、足と脳はきわめて密接な関係で結ばれている。脳細胞が活発に動くためには、十分な酸素が必要なことは知られているが、これには血行をよくすること、つまり足を動かすことが大切と考えられる。


ものを覚えるには、歩け!

ヨーロッパでは、何かを記憶するときには歩きながら覚えるとよいという習慣がある。これは歩くことで血行をよくし、新鮮な酸素を脳細胞に送るためと考えられる。逆に十分な酸素が脳に送られないと、虚血状態といって、やる気がなくなったりイライラしたり、集中力が落ちる。デスクワークなど、同じ姿勢を数時間続ける場合も、ときどき姿勢を変えたり足を動かすと、能率が上がる。


足でわかる脳の病気

バビンスキ−反応といって、足の裏の小趾(ゆび)側をボ−ルペン状のものでこする診断法がある。脳に異常があると、拇指(足の親指)が甲側にそるため、この診断が有効とされている。原因不明で突然倒れた人に対して、脳出血や脳こうそく、脳腫瘍といった脳の病気があると、このバビンスキー反応が陽性にでるわけだ。



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