Digital Camera Basics
【Updates 2001】 アップデーツ2001


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 小型プリンターに注目してみよう!〔2〕

CP-10は、電源さえ確保できればどこにでも持ち歩けるサイズ。たとえば、友だちとのパーティなどで、撮ってその場でプリント。あるいは、名所巡りの後に宿でまとめてプリント……これらは、このプリンターの利用法の“定番中の定番”。でも、それにしても知っておいたほうがよさそうなこと、そして、こんな使い方もある、という利用法をご紹介してみましょう。




フチなし、ありで、ちがうイメージに

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フチありとなしでは、プリントされるサイズが微妙に異なり、フチありではデータどおりにプリントされる。フチなしは、わずかに周辺が切れてしまうが、雰囲気の変わったプリントを楽しむことが可能。

まずは、“フチ”の設定変更。フチありとなしでは、画像から伝わってくる雰囲気が大きく変わります。どちらを選ぶかは好みの問題ですが、フチなしを指定すれば、画質の良いテレホンカードのようなイメージに仕上がります。

少し注意が必要な点は、フチなしを選ぶと、画像が少し大きめにプリントされるため、ごくわずかに周辺が切れてプリントされます。フル画像を見たい場合には、フチありを選択しましょう。

フチなしでプリントしたい場合には、液晶モニタを使用して、少しまわりを多めに写しておくとよいでしょう。

光学ファインダーを使って撮影すれば、ほぼファインダーで見えていた範囲がプリントされます。しかし、マクロ撮影の場合にはパララックスが発生しますから、その場合にも、液晶モニタで確認して、少し周辺を広く写しておきます。




撮影現場で、露出の確認用に……そんな使い方も可能

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1つのシーンを、1/3ステップごとに露出を変えて撮影。+2/3から-2/3まで、すべてのステップの露出のちがいを、正確に再現してプリントしてくれた。露出判断は、このプリントでOK。プロが撮影時に用いる、“ポラ”代わりになってくれる。
CP-10の設定項目は、とくに多いわけではありません。しかし、設定が少ないから画質的に劣る、ということではありません。設定が少ないからこそ、使える用途もあるのです。

CP-10本体には、明るさ調節機能などはありません。逆に言えば、データどおりに、いつも一定の明るさでプリントアウトしてくれる……つまり、これは露出判断に使えるということなのです。

筆者がテストした限りでは、CP-10でプリントして適正露出となった画像は、パソコン上で見ても、パソコン+A4サイズプリンターでプリントしても、いわゆる適正露出となりました。

しかも、カメラに搭載されている露出補正機能の、1/3ステップごとの細かな差もしっかり再現してくれるのです。撮影現場で露出の確認作業を行いたいならば、カメラの液晶モニタを使用するより、精度は高いものとなるはずです。




液晶モニタが見にくい炎天下でも、絵柄をはっきり確認

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直射日光下でモニタが見にくくなっても、プリントならしっかり確認することが可能。

晴天屋外の直射日光下では、まわりが明るすぎて、どうしても液晶モニタが見にくくなってしまいます。しかしCP-10のプリントならば、そんな状況でも確実に絵柄の確認が行えます。しかも、液晶モニタよりサイズが大きいので、ピントの確認もできて便利です。



→ 小型プリンターに注目してみよう!〔3〕