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『自然と環境のファイル』は、やさしい言葉で書かれているだけでなく、日常を通してあたりまえのように着ている服、食べているもの、使っているものごとを、もう一度考え直すきっかけを与えてくれる。

たとえば、主人公がオレンジジュースを飲むとき、ジュースができるまでの工程を紹介。どれだけのエネルギーが使われ、ゴミとなって終わるかまでが書かれている。いってみれば“ライフサイクルアセスメント”を考えるページになっているのだ。

ジュースの一生が紹介されたところで、●環境と友だちになろう として「近くで作られたものを買う」「エコラベルのついたものを買う」と書かれ、さらにこれを読んだ子どもたちのアイデアを書き込むスペースがある。ほかに、●調べてみよう には「クラスのみんなが飲んでるジュースを合わせると、1日何リットルになるか。ジュースは全部で何キロの旅をしているか」といった調査テーマが提供されている。
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『自然と環境のファイル』の中ページ。日常生活のさまざまな場面から、環境についてを学ぶことができる


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『自然と環境のファイル』は、子どもたちがいろいろな調べものをしたり書き込みをして完成するようにつくられている
ゴミちゃんはすっかり小学6年生になって、読んでは答え、感心したりうなったりしてしてしまった。スウェーデンの子どもたちは3年間、この教材を通じていろいろなことを学ぶだけでなく、考えたり、調べたり、みんなで話し合ったりしているのだろう。

“けっこう、おもしろいでしょう? この教材を見ながら、子どもとお母さんがスウェーデンの小学生のように考え、話し合ってくれればと思うんです。家庭が変われば、学校も変わるし、地域も変わるでしょう。そうやって世のなかが変わっていくと考えると、未来は明るいじゃないですか”。ゴミちゃんのようすを、ニコニコしながら見ていた渡辺さんがしめくくってくれた。

かながわ環境教育研究会HP
http://homepage2.nifty.com/KERE/link.html


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