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title [テートモダン]は古くて、最新のミュージアム
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夏休みが取れなかったゴミちゃん。編集長になんとか頼みこんで、1週間のスケジュールでロンドンに行くことに。ゴミちゃんにとっては、はじめての海外旅行、もーウッキウキです。

“休むのはいいんだけどね。ロンドンに行ったら、[テートモダン]を取材してくるように。古い建物を壊さずに、美術館として再生させたんで、いま、注目のところだから”。

編集長の言葉もウワの空。ゴミちゃんのこころはもう、すっかり霧のロンドンに飛んでいた。

ロンドン特集をしている雑誌をたずさえて、ノッティングヒルやコベントガーデンで遊んでいたゴミちゃん。急に編集長を思い出し、アセリまくって、コーディネーターのミッチさんとカメラマンのベンさんに連絡した。

3人で、ロンドン南の[テートモダン]へ。四角くて大きなレンガの建物が見えてきた。レンガはくすんで、ずいぶん黒っぽい。“ここはもと発電所だったのよ。いまでもロンドンで見かける赤い電話ボックスをつくった、ギルバート・スコット卿が設計したもの。1947年と1963年の2段階に分けて完成したのよ”。
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エントランスは建物左。すごーくさっぱりしたデザインだ


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ポール大聖堂から、テムズ河越しに眺めたテートモダン
外から見ると、建物の上の部分がガラス張りになっている以外、大きな変更はされていないみたい。ところどころに取られた採光用の窓スペースが、おしゃれに古い建物とマッチしている。1Fにはカフェがあって、ゴミちゃんは早くもノドが渇いてきた。


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photo / Ben Nicholson