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[ルーフガーデン]は2段になっていて、芝の多い中段のスペースと、ユニオンジャックのように区切られたトップスペースがある。人工的に刈りこまれたり、“とっても手入れしてますよ”的なぎょうぎょうしいガーデンじゃないところが、ゴミちゃんは気に入った。

“専任ガーデナーの杉井 明美さんは、みんなが親しめる草花を植えたと話してます。都会のなかの故郷的なガーデンにしたかったようです。ここは上下合わせて約140平方メートル。60種類の植物が3,200株植えてあります。軽量土を使わず、植栽用の質のよい土を約70センチ盛り土しています。草花が多いので、とくに水やりがたいへん。けっこう手間のかかったお庭なんですよ”。佐久間さんも、ちょっと誇らしげな感じで、説明をしてくれる。
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ハーブの香りが漂う中庭


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上から見ると英国旗型のガーデン
森ビルでは、これから建てるビルはもちろん、すでに建っているビルもふくめて、こうした[屋上緑化]に積極的に取り組んでいるという。[屋上緑化]は、都市景観をさらに向上させるだけでなく、地球環境問題の解決にも効果があるらしい。

[ヒートアイランド現象の抑制][建物の省エネ効果の向上][建物の耐久性の向上][空気の浄化]といった、実質的な効果があります。屋上を緑化することで、夏場の建物内の温度が2℃は下がるようです。冷房のためのエネルギーを考えたら、この効果は大きいですよね。また、以前は緑を植えるとコンクリートが劣化するといわれていましたが、逆に、緑を植えることで雨風を防ぐので、耐久性が増します。これはコンクリート面の防水工法にもよりますが”。佐久間さんの解説が続く。


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が、ゴミちゃんの眼は、せっせと蜜を吸ってるクマンバチに釘づけ。まるまる太ったクマンバチが、赤坂にいるなんて……。

説明をあきらめた佐久間さんは、“メジロやオナガ、モズといった鳥たちも来るんですよ。都心でも、緑があればカラスだけじゃないんですね”と、ゴミちゃんにつきあってくれるのだった。
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英国ガーデン風の
自然スタイル
60種類もの草花が
植わってる


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