header


hdr
line

photo photo
ゴミを圧縮するマシン。分別だけでなく、小さくすることも運搬上重要だ 冷蔵庫のなかに“眠る”生ゴミの山
エレベーターを降りて、今度は地下へ。スタッフ・オンリーの扉を開けて、ホテルの裏側に案内される。まずはゴミ置き場。分別されたゴミがきちっとならんでいて、とても気持ちいい。業者さんからの物資の搬入も、ダンボール箱などではなく[通い箱]を使っているようだ。

ゴミを圧縮する機械の脇を抜けて、冷蔵庫の前に。“なにが入ってると思います?”ニコニコ時田さんが、ゴミちゃんに質問。えー、なんだろう? 重い扉を開けると、生ゴミと書かれた大きなゴミ箱が、ずらりとならんでる。な、な、なんなんだぁ!

“ホテルから出る生ゴミは、1日に1トン近くになります。これをまとめて、肥料をつくる会社に引きとってもらっているんです。まとめておくのに、腐ったり、においが気にならないよう冷蔵しています”。そうかぁ。[ヒルトン東京ベイ]にはレストランが9個もあるし、宴会場もたくさんある。生ゴミの量はハンパじゃないのだ。

“ノーチェックで業者のトラックに投入できるよう、生ゴミの仕分けも徹底しています。箸やビニール袋などが混ざらないよう、各調理場で厳しくチェックしてから捨てます”。時田さんはこともなげに言うのだけれど、スタッフの人たちの環境意識が高くないと、こういう細かい作業はむずかしいと思う。


line

“[エコテル]の認定基準にもありますが、環境問題についての従業員教育が大切なんですね。[ヒルトン東京ベイ]では、ホテルのスタッフだけでなく、テナントの人たちや出入りの業者さんもふくめて、1,000名近くにオリエンテーションを行っています。はじめて2年になるので、みんなの環境に対する意識がとても高くなってきています”

感心することばかりなのだけれど、やっぱり、みんなの気持ちが大切なんだと、ゴミちゃんはつくづく思う。編集部に帰ったら、みんなをもっと教育しなくっちゃと決意をあらたにして、時田さんとお別れしたのだった。
photo
スタッフの食堂に設置された分別ゴミ箱。外国人社員にもわかりやすいよう、イラストつき


line
prev back