photo



プロに学んで、街に出よう
街乗りのテクニック

いつもの通学路、通勤路から少し足を伸ばしてみよう。ちょっとしたテクニックを押さえておけば、もっと快適に、クルージングを愉しむことができる。特別な装備は必要ないが、「知っていると安心」。そんなポイントをまとめてみた。
取材協力/矢田 雅博(T-serv所属)




どこを走ればよいか?

なんとなく車道を走ったり、歩道を走ったりしがちな自転車。正しく「道路交通法」第17条では、車道の走行が義務づけられている。ただし、自転車運行可能の標識があるときには、歩道の車道側の走行が許されている。歩道を走る場合には、歩行者に注意しながら、走ることを心がけよう。
photo

段差の走行

車道と歩道の変わり目の縁石を越えるとき、すべってしまった経験は無いだろうか?ここでのスリップは、前タイヤの進入角度が問題。イラストのように、縁石の段に対してタイヤが垂直に近い角度であるほど、すべる心配は少ない。斜めに入ろうとすると、とくに雨上がりなどはすべりやすくなるので、注意が必要だ。
photo

交差点での事故防止

イラストのように、自転車でコーナーを曲がろうとしたときに、クルマに巻き込まれるケースがある。とくに、バスなどの大型車の場合は、その内輪差によって巻き込まれやすい。曲がろうとしているコーナー(イラストグレー部分)が、オープンスペースなら車を避けられる可能性もあるが、建物などで逃げ場が無い場合はいっそう危険。クルマとの距離間をキープして、むりのない走行を心がけよう。
photo

夜間走行の装備

暗くなってからの、無灯火は危険。車道を走る場合でも、歩道を走る場合でも必ずライトを点けよう。夜間でもスピードを出して走るメッセンジャーの場合、バッグやヘルメット、サドルの後ろなどにリフレクターを付けて、自動車や人に対してアピールしている。リフレクターが壊れている場合などは、すみやかに取り替えたい。
photo

街の危険箇所

雨上がりや凍結した歩道には、危険な場所がたくさんある。マンホールや工事現場に敷かれている鉄板、溝などだ。意外なところでは、日陰がある。一日中陽光が当たらず苔がむしている場合、これは雨上がりでなくてもよくすべるので危険だ。
photo

すべりやすい場所での乗り方

すべりやすい場所では、腰を引いて、体重を後ろに持っていくような姿勢で自転車に乗ろう。こうすれば、バランスを失っても、前輪から前のめりに転がり落ちてしまわずに済む。転ぶときは、必ず頭部を保護することを第一に考える。
photo

急停止時のブレーキ

前ブレーキには、大きな制動力があり、速度を強くコントロールする働きがある。後ろブレーキは、小さな制動力で、速度を軽くコントロールするので、下り坂や交差点で止るときなど予測できる停止時にかける。予測できない急停止をするときは、必ず前後のブレーキを同時にかけること。どちらか片方のブレーキを急にかけると、横すべりや転倒の危険がある。
photo


危険なクルマの見分け方

自転車で車道を走るときに、気を付けなければいけないのは、当然ながらクルマの動きだ。自転車にとって、要チェックのクルマは次のとおり。

1. ブレーキランプが点灯している
2. 地図を見ながら運転していたり、同乗者があたりをキョロキョロ見ている
3. バスの後ろ(排ガスがつらい)
4. 客を乗せたタクシー(スピードを出してくることがある)
5. 停車中のクルマ(急発進、ドアを急に開けることがある)



Prev Prev Prev