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お酒を飲むと、なぜ脱水状態になる?
まず、アルコールの利尿作用によって尿量が増える。また、アルコールはそのほとんどが水分であるから、お酒を飲むと体内の電解質濃度が薄まる。で、からだは、このよぶんな水分を排泄して電解質を保とうとするのだ。そうしたことからも尿量は増えるわけである。500ミリリットルのビールを飲むと、約800ミリリットルの尿がでることもあるのだワン。

さらに、アルコールを分解するのに……
アルコールはまず、肝臓でアルデヒドという悪酔い物質に分解される。さらに酢酸(お酢)になり、最終的には炭酸ガスと水に分解されるが、アルデヒドを排泄するために、体内の水分が失われるのだ。だから、アルコールを飲むと脱水状態になり、ノドが渇く。
お酒を飲んでからだが脱水状態になれば、当然、血球の濃度、すなわちヘマトクリット値が上昇する。たとえば、ビールを飲む前のヘマトクリット値が44.5%だと、飲んだ後は46%以上になるのだ。つまり、血液が濃くなるのだワン。

お酒を飲んだら、寝る前に水分補給
アルコールを飲まなくとも、人間のからだは、早朝、血液が濃くなる。だから、お酒を飲んだらしっかり、水分補給をしてからベッドに入るべきなのだワン。



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