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カリウムイオンとナトリウムイオン
[体内のイオンの働き1]でも話したように、カリウムイオンは細胞の内側に多くふくまれている。で、このカリウムイオンはナトリウムイオンと相性が悪い! ナトリウムイオンが細胞のなかに入ってくると、カリウムイオンは細胞の外に出ていってしまう。細胞のなかのナトリウムイオンが多くなって出ていくと、カリウムイオンは細胞のなかに帰ってくるというわけなのだワン。

カリウムイオンの働き
細胞のなかから外へ、そしてまたなかへ移動するカリウムイオン。こうしたカリウムイオンの入れかえが連続して起こることで、神経の刺激を脳に伝えたり、筋肉を収縮させるための情報を脳から伝えたりする。カリウムイオンは汗のほかに、下痢や嘔吐でも失われてしまうので、注意しなくてはいけないのだワン。

マグネシウムイオンの役目
マグネシウムイオンは、細胞の外で筋肉を収縮させるカルシウムイオンの働きをサポートする。また、細胞のなかでもさまざまな活動を手助けしているが、栄養分がエネルギーになるのを助けるのもマグネシウムイオンの役目。いろいろな酵素の働きを手助けしているイオンなのだワン。

カルシウムイオンの役割
体内のカルシウムの約99%は骨にあり、骨格をつくる重要な成分となっている。残りの1%は血液や細胞のなかにあって、神経の伝達や筋肉の収縮などに関わっている。このようにイオンにはさまざまな役割があって、すべてのイオンがお互いに作用しあって、人間は活動できるのだワン。



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