コンパートメント

コンパートメントとコンパートメント症候群
複数の筋肉がある部位では、いくつかの筋ごとに、骨、筋膜、骨間膜、筋間中隔などで囲まれた区画に分かれて存在する。その区画のことをコンパートメントという。
傷害などによってその区画内の圧力(内圧)が上昇すると、その中にある筋肉や神経、腱などが圧迫されて血液が循環しなくなり、壊死を起こすことがあり、これがコンパートメント症候群である。とくに多くの筋が存在する下腿や大腿部で問題となり、骨折や打撲・捻挫だけではなく、ランニングやジャンプなどを主とする競技を長時間続けた場合や、急激に激しい運動を続けた場合などの慢性的な炎症によっても起こる。発赤や腫れ、疼痛が起こり、強い圧痛(押すと痛むこと)がみられる。
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